【巨人戦力分析・投手編】新旧ドラ1右腕の融合なるか 岡田阪神最大の難敵になり得るのか?首脳陣の確信

 巨人は変わった。球団史上2度目の2年連続Bクラスに終わった昨オフから、新たに就任した阿部慎之助監督(45)は3件のトレードを成立させ、ドラフト1位の西舘(中大)ら球団では10年ぶりに新人3選手が開幕1軍に入る。新戦力と“新鮮力”を融合させ、「新風」を掲げる阿部巨人のテーマは「献身」。阪神・岡田監督が最も警戒する宿敵の戦力を、投打に分けて分析、紹介する。投手編。

 ◇  ◇

 昨季、阪神には6勝18敗1分けと大きく負け越した。特に甲子園では3勝10敗。直接対決が順位に直結した。阿部監督は就任直後から投手の整備に着手。特に、12球団ワーストだった救援防御率改善を狙い、オフには他球団から近藤、高橋礼、馬場、泉、ケラーを獲得。補強で層を厚くし、まずは競争を促した。

 右ふくらはぎ痛で出遅れたが、間に合った大勢の抑え起用を明言。勝利の方程式として、八回を実績十分の中川に任せる一方、七回はドラフト1位の西舘(中大)を起用。昨季のデータ上、イニング別で最も失点が多かった。指揮官は「四球が少ない、空振りが取れる」と右腕を信頼。リリーフのカギを握る素材だ。

 中継ぎのキーマンが西舘なら、先発は復活を期す菅野だろう。昨季4勝に終わった右腕は「アピールしないといけない立場」と、オフからキャンプを通じて姿勢と結果でローテを勝ち取った。開幕ローテは順に戸郷、グリフィン、高橋礼、山崎伊、メンデス、菅野。杉内、内海両投手コーチは菅野の復活を確信し、計算している。

 トラックマンなどの昨季データを基に、投手に「困ったらど真ん中」、捕手には「ゾーン内での勝負」を徹底した。1試合平均2・8個の与四球数から、シーズンでの改善が見込まれるか否かもポイントになる。いずれにせよ、カギを握るのは新旧のドラ1右腕。新戦力と“新鮮力”が融合した時、岡田阪神にとって最大の難敵になり得る。

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