ヤクルト・小川 お待たせ今季初登板初勝利 初回から全開 7回2失点「冷静に勝負できた」

 「阪神2-8ヤクルト」(26日、甲子園球場)

 笑みは少ない。だが、安堵(あんど)の表情もにじむヤクルト・小川泰弘投手が、カクテル光線に照らされた。7回5安打2失点&2打点と投打で躍動してつかんだ今季1勝目。「改めて1軍で戦えることはありがたい」。開幕から1カ月遅れにはなったが、勢いを増すエースの帰還。マウンドに帰ってきた。

 まさに、救世主だ。「飛ばしていきたい」と初回からエンジン全開で阪神打線に真っ向から挑んでいった。三回まではパーフェクト投球。味方の援護もあり、緊張感の中でも「冷静に勝負できた」と少し胸を張った。

 3月上旬に上半身のコンディション不良で離脱。「焦る自分もいたし、早く上で投げたいとも思った」。葛藤やもどかしさを懸命に抑えながら、連日行われている1軍戦を睡眠時間を削りながら必ずチェックした。

 気持ちは切らさないというエースの覚悟がある。「やっとゆっくり寝られるね」と笑みを浮かべ、「帰ってきた時に『あとは働け』と。言うだけなんで」と帰りを待ちわびていた同学年の中村も2安打1打点と好援護した。始まりの1勝。遅れた分は、ここから取り返す。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス