緒方鯉 サンフレ手本に3つの力でV

 広島は21日、マツダスタジアム内でスタッフ会議を開き、春季キャンプメンバーの1、2軍振り分けを決定した。大学・社会人出身の5人を含む投手20人、野手22人の1軍キャンプスタートが決定。緒方孝市監督(47)は、昨季のJリーグ王者・サンフレッチェ広島の戦いを参考に「3つの力」で、25年ぶりのリーグ優勝を誓うシーズンを戦う。

 必勝を祈願する絵馬は3個、購入して願いを書いた。「大願成就」、「優勝」、「日本一」。参拝後はスタッフ会議を開いて、緒方監督が所信表明した。3つの夢を成し遂げるために掲げた「3つの力」。理想はサンフレッチェ広島だ。

 「昨年12月に素晴らしい戦いを見て、大きな刺激を受けました。結果もさることながら、守り。接戦で1点を取る執念は目指す戦い」

 昨季のJリーグ年間王者。4年で3度の優勝に加えてクラブW杯では、日本のクラブ史上3チーム目の3位入賞を果たした。競技は違えど、同郷チームの戦いに胸が熱くなった。チーム名の由来となった毛利元就の故事「三本の矢」を参考に、指揮官は「3つの力」で戦う覚悟だ。

 まず掲げたのは投手編成。エース前田が抜けたことで、昨季の15勝以上の戦力ダウンは必至だ。「先発の頭数と中継ぎ、抑えを確立したい」。大瀬良を先発に配置転換し、新人の岡田、横山らの適性を見極める。キャンプではサインプレー、けん制なども徹底する。

 昨季、1点差は25勝26敗。競り勝つために昨季チーム打率・246、同出塁率・312の向上。リーグワーストだった三振数1082も減らす。今季は本塁クロスプレーのルールが改正。走塁技術を磨き、盗塁についても指揮官は「昨年の成功率が6割(・615)。7割、7割5分に上げたい」とし、失敗を恐れずサインを送る。

 選手の状態を見極めながら、対戦相手との相性も重視する。1軍から3軍までスタッフの連携と意思統一を徹底し、1、2軍の入れ替えも「推薦があれば、思い切ってチャンスを与える」という。

 1次キャンプ中に3度の紅白戦と、14日にはオリックスとの練習試合を予定。昨季、開幕直後に7連敗した反省を踏まえ、沖縄移動後も含めて異例の実戦漬けキャンプとなる。「開幕ダッシュと接戦で勝ち切る試合をつくる。3つの力で戦いたい」と緒方監督。悲願の25年ぶり頂点に向けて、3つ束ねた「折れない力」で2016年に挑んでいく。

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