中村恭平4回KO…将は抹消で奮起促す
「広島2-5ヤクルト」(30日、マツダスタジアム)
踏ん張れなかった。広島・中村恭平投手(27)が4回を投げ7安打、4失点で降板。今季初黒星を喫した。前回6月19日のオリックス戦に次ぐ2試合連続のKO劇。「せっかく良い形で回してもらったのにゲームを作れなくて申し訳ない」と悔しさをにじませた。
初回は三者凡退に抑え、上々のスタートを切った。だが、二回、山田に四球を与えたのをきっかけに、1死二塁のピンチを背負い、雄平に右前打を放たれ、先制点を献上した。
四回には決め球のフォークを狙い打たれた。6本の集中打を浴び、一挙3失点。「もう少し、真っすぐを使えば良かったと思う。フォークに頼り過ぎた」。本来の投球とは程遠い内容に、唇を噛みしめた。
緒方監督は「ゲームをつくることができなかった。粘って欲しいというのもあった。追い込んでから最後抜けて、甘く入ってしまうのが課題」と苦言を呈した。次週は5試合になることもあり、中村恭を登録抹消するが、指揮官は「1回抹消しようと思っていた。ファームで頑張ってもらって、オールスター明けの6連戦でチャンスがあれば上げようと思う」と奮起を寄せた。
「頑張ります」と前を見据えた左腕。真のローテ投手へ、課題を乗り越える力強さが求められる。