石川遼、猛追及ばず3位 初日の出遅れ悔やむも「今後が楽しみ」と手応え

最終日、15番でラフかグリーンを狙う石川遼。通算16アンダーで3位=東広野GC
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 「男子ゴルフ・パナソニックオープン・最終日」(29日、東広野GC=パー71)

 単独首位で出た武藤俊憲(41)=フリー=が8バーディー、1ボギーの64で回り、通算21アンダーまで伸ばして逃げ切った。2位の今平周吾に4打差をつける圧勝で、4年ぶりツアー通算7勝目を挙げた。石川遼(28)=CASIO=は6バーディー、1ボギーの66とスコアを5つ伸ばしたが、初日72で73位の出遅れが響いて通算16アンダーの3位に終わった。

 石川は「負けた原因は今日じゃない」と初日の出遅れを悔やみつつ、「20(アンダー)までいければ勝てると思ったが、それでも無理でしたね。武藤さんがすごすぎる」と脱帽。ただ「こういうゴルフを続けていければ今後が楽しみ」と手応えをつかんだ様子だ。

 4、5月に腰痛を発症してツアーを約1カ月休養。そこからトレーニングを積んで体を鍛え直したことで「好きなだけ振っていっても体のどこにも痛みがきていない。特に腰とか全く問題ない」と話し、さらに「ヘッドスピードも2(メートル毎秒)ぐらい上がりました」という。「5月に51だったのが53ぐらいが平均になっている。中1から中2にかけて身長が伸びて、っていうのなら分かるんですけど」と本人も驚く進化を遂げた。

 今後は10月17日開幕の日本オープン、同24日開幕の日米共催ツアーZOZOチャンピオンシップと大きな大会が控える。そこまで休みなく参戦する予定で、ZOZOチャンピオンシップは5連戦目となり「疲れはあると思うが、ZOZOがゴルフ人生のゴールではない。(ツアー出場だけでなく)トレーニングもして体も強くしていかないと」と意識は高い。見据えるは「1年後のオリンピック」。ツアーで好成績を残し、世界ランキングを上げて東京五輪出場権をつかみ取り、もちろんメダル獲得を狙うつもりだ。

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