ファミリア×阪急うめだ 知られざる関係性とは?「全国発展のきっかけ」

百貨店「阪急うめだ本店」(大阪市北区)と、神戸発のベビー・子ども関連ブランド『ファミリア』(本社:神戸市中央区)の大規模コラボイベント『wish list』が5月6日まで開催中。

特設会場での物販やワークショップのほか、1階コンコースウィンドーは『ファミリア』が全面ジャックをおこない、多くの人が立ち止まっては写真撮影をおこなっている。稀に見る大きなコラボイベント、今回はその背景を取材した。

◆ 70年以上の親交、初の百貨店への出店が「阪急」1950年に神戸・三宮で創業した『ファミリア』が、初めて百貨店に出店したのが「阪急うめだ本店」だったというところから両社の関係はスタートしている。「ファミリアが創立して1年も満たない時期から阪急百貨店とのお取引が始まり、全国に発展していくきっかけとなりました。以来70年以上、一緒にお取り組みさせていただいております」と、『ファミリア』広報の佐々木さんは笑顔を見せる。

その取り組みは、子どもの成長と学びを提案するコンテンツ「阪急ファミリアショー」や「未来百貨店」などのコラボレーションという形で続けられてきた。「たとえばファミリアのバッグを持って阪急電車に乗るというような神戸・大阪の文化やライフスタイルに、(阪急は)貢献してきたのではないかと思っております」と、「阪急」OMO販売推進部の山下さんは話す。

◆ 作り手の思いは?「さらに新しいものが生まれる」近郊の流行を作ってしまうほど、長きにわたって深く繋がってきた両社だが、その根底には「子どもの未来」を思う共通の気持ちがあったということが大きく、今回はその思いを最大規模で具現化。「阪急」の顔とも言える1階コンコースウィンドーのコラボ装飾を全面『ファミリア』のアートでジャックしたのだ。

ウィンドーは、『ファミリア』の目指したい未来を表現したブランドブック『wish list』のコンテンツをもとに、「阪急」が共感する思いを表現した。長いコラボの歴史のなかでも初めての取り組みだという。

ウインドーを手がけた「阪急」の亀山さんは、「直前までアイデアを練った『時空を越える服』は、来年の万博イヤーに合わせてファミリアさんの1970年代の洋服から現在のアイテムにつなげました。大きなリンゴの時計は、アーカイブとフューチャーが出合ってさらに新しいものが生まれるというシーンを表現しました」と、アーカイブを大切にしながらアップデートしてきたファミリアを紹介したそう。同じようにすべてのウィンドーに伝えたいストーリーがあり、見ている人に説明して歩きたいくらいだと語ってくれた。

今回の大規模イベントは昨日今日始まったことではなく、70年という協働の歴史と、子どもの未来を考える共通の思いがあったからこそ実現したものだった。この先も『ファミリア』と「阪急」はいろいろな形で混じり合い、そこに共感するファンがイベントを楽しみに訪れるのだろう。

取材・文・写真/太田浩子

(Lmaga.jp)

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