吉田沙保里退社でCMは「懸案事項」 

 女子レスリングの吉田沙保里(33)=ALSOK=が24日、年内で同社を退社し、フリーとして活動すると発表した。この一報に際しネット上で話題になったのは、吉田が出演する同社のCMがどうなるかという点。吉田は「相談しながらだと思います」と明言を避け、同社広報部側も「これからの懸案事項」と説明した。目からビームなどの奇抜なアイデアが詰まったCMは見られなくなるのだろうか。

 ALSOKのCMは印象に残る作品が多い。同じ女子レスリングの伊調馨や柔道の中矢力と商店街で踊りまくる「ALSOKフィーバー編」、1人でシルバー、ブルー、イエローの3役を演じ、目からビームを放ちながら世界の安全を守る「安心戦隊ALSOK編」など、ALSOK=吉田のイメージを定着させる強烈な内容だった。

 同社の広報部担当者は「これから話し合っていくことになると思います。すぐに差しかわったり、打ち切ったりということはないと思います。これからの懸案事項です」と、現状は白紙ながらも、話し合いを進めると説明した。

 吉田自身もCMのおかげで認知度が上がったと実感している。「町を歩いていると、子どもたちから『ALSOKのお姉ちゃんだ』とか、『ビーム出して』とか言われますけど、ここまでにしてくれたのはALSOKのおかげだと思う」と愛着たっぷりに振り返った。

 ALSOKレスリング部の大橋監督は、吉田なりに会社との関係を考えての退社と解釈した。「テレビに出演しても会社のことを考えてくれている。悪いイメージがつかないようにとか、制約がついていた。もう少し発言もしやすくなるのではないか」とバラエティー、ドラマなどジャンルを問わず、今より自由にテレビ出演できるメリットがあるとした。これまでにさまざまな企業からオファーがあったというテレビCMもALSOKのイメージから離れて出演できる利点がある。

 吉田は「一度だけの人生なので。いろんなことに挑戦しながら、今できることをやりたいと思っている。それが私の楽しみでもあるし、視野が広がったり、いろんな人と出会えたりした」とレスリング以外の活動にも積極的な理由を説明した。ネット上では「目からビームを出すのが嫌になったのか」と指摘する声もあったが、より幅広いジャンルでの活動を五輪4連覇への刺激にしたいという考えのようだ。

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