大腸がんのため２８日に５４歳で亡くなった俳優の今井雅之さんと舞台「ＴＨＥ　ＷＩＮＤＳ　ＯＦ　ＧＯＤ」で共演したお笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤（４２）が１日、月曜レギュラーを務めるフジテレビ系「ノンストップ！」（月-金曜、前９時５０分）にスタジオ生出演。今井さんと最後に会った際に、病魔に冒されながら人を気遣う優しさを見せていた様子などを明かした。

　井戸田は、５月３１日の沖縄・沖縄市でのラスト公演が行われたあと帰京した。

　「４月１７日から稽古が始まり、きのうで今年の舞台は終わりました。この１カ月半、いろんなことがあった。今井さんは、厳しいことや冗談も言うけれど、基本は温かい人でした」と今井さんをしのんだ。

　最後に会ったのは５月５日、東京の千秋楽後の軽い打ち上げの席だったという。

　「今井さんは炭酸飲料を飲んでいました。お疲れさまっていう和やかなムードで、俺が疲れてぐったりしてたのに気を使っていただいた」と、病に冒されながら優しさを失わなかったその人柄をしのんだ。

　また製作代表者の松本友介氏は「ノンストップ」の取材に対して、今井さんが記者会見の席で泣いた理由について「がんだったのに腸閉塞だと嘘をつき続けていたから」だと明かした。

　亡くなった今井さんの、温かく誠意ある人柄が、井戸田や松本氏ら周囲にいた人たちによって続々と語られている。