内村航平、個人総合で金メダル 逆転で44年ぶりの連覇

金メダルを披露する内村航平=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・体操男子個人総合・決勝」(10日、リオ五輪アリーナ)

 予選2位の内村航平(27)=コナミスポーツ=は、92・365で金メダルを獲得した。1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男以来、44年ぶりの2連覇を成し遂げた。

 競技は床からスタートし15・766の高得点をマーク。演技後には右手でガッツポーズを見せた。その後も、あん馬14・900、つり輪14・733、跳馬15・566と安定した演技を続け、笑顔も見られた。平行棒は着地がやや乱れて15・600だった。

 しかし、予選を1位で通過したオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)は、内村以上の演技を見せる。5種目を終えた時点で、内村は76・565の2位。首位のベルニャエフとは0・901差だった。

 最終種目の鉄棒は完璧な演技で、着地も決め15・800の高得点で、得点を92・365に伸ばした。最後のベルニャエフは着地が乱れ、14・800。得点も92・266にとどまり、内村が逆転した。

 海外では「キング」とも呼ばれる内村が、その強さを土壇場で発揮。今大会、最大の目標としていた団体の金メダルを獲得し、さらに蓄積する疲労もはねのけ、44年ぶりの個人総合2連覇。「絶対王者」の称号は、この男にこそふさわしい。

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