新王者の西田凌佑 4回のダウン奪取後に2ラウンド連続でポイント失うも接近戦に活路 文句なしの判定勝ち
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、エディオンアリーナ大阪)
1位の挑戦者・西田凌佑(27)=六島=が、王者のエマヌエル・ロドリゲス(31)=プエルトリコ=に3-0の判定で勝ち、具志堅用高らに並ぶ9戦目での世界王座奪取に成功した。
西田は1回から右ジャブで距離を取りながら、左ストレートを相手の顔面にヒット。序盤でペースをつかんだ。4回はボディーを攻め、左ボディーでダウンを奪った。
しかし、5、6回は相手のいきなりの右ストレートに手を焼くなど、ジャッジが3者とも2ラウンド連続でロドリゲスのポイントに。西田自身も「その後は見えやすいボディーばかりだったので、効かなかった。ちょっと変に力んでしまったかな」と振り返った。
それでも「ずっと足を使うのも無理だと分かってたんで、無駄に下がらないようにと意識した」と接近戦に活路。打ち合いで一歩も引かなかった。7回以降は再びポイントを積み重ね、1人が117-110、2人が115-112の3-0で文句なしの判定勝ちを収めた。