南葛SC 葛飾での開幕戦に「男はつらいよ」の山田洋次監督来場 映画のような劇的結末に風間監督「あれは計算していない」
「関東リーグ1部、南葛SC3-2桐蔭横浜大」(5日、奥戸総合スポーツセンター陸上競技場)
南葛SCのホームスタジアム・奥戸での今季開幕戦は、葛飾・柴又が舞台の映画「男はつらいよ」誕生55周年を記念したコラボで、山田洋次監督(92)が来場。試合前にファン、サポーターへのあいさつに立った。
「南葛SCのホーム開幕戦、おめでとうございます。葛飾での試合で、力強く戦っていただきたいと思います」と話し、会場に流れた「男はつらいよ」の主題歌の歌詞になぞらえて「試合で奮闘努力の甲斐がなかったらダメなので、甲斐あって勝利を収めて強いチームになってもらいたい」とエールを送っていた。
この日の観衆はクラブ史上最多の2055人。そのファン、サポーターの期待に応えるように前半に先制するが、後半に逆転を許す苦しい展開。それでも後半35分に同点とすると、後半ロスタイムの47分にFW奥原が劇的決勝弾でリーグ戦3連勝を飾った。
風間八宏監督は「(ファンも)この試合を見たらまた来たくなると思うけど、あれは計算していない」と、映画でも描けないような、筋書きのない劇的な結末に笑顔だった。