阪神・前川「6番・左翼」高卒3年目開幕スタメン「いつも通り入る」 岡田監督優しく背中押す「普通にやったらええだけや」

 阪神の前川右京外野手(20)が29日の開幕・巨人戦(東京ド)に「6番・左翼」で先発することが28日、確実となった。すでに相手先発が右投手なら先発起用することを明かしていた岡田監督が、「左3人は並べへんよ」と1番・近本、2番・中野に続く3番は右打者の森下であることを示唆。前川はクリーンアップの後を担うことになり「緊張すると思うんですけど。まだ大丈夫です」と落ち着いた様子で東京ドームでの最終調整を終えた。

 練習ではノイジー、島田とシートノックで左翼に入って軽快に打球を処理。フリー打撃では左投手には17スイングで安打性が9本ながら、右投手からは20スイングで同14本も放った。それぞれ2本ずつ計4本の柵越えを放ち、右投手からのアーチはともに右中間スタンド中段まで到達。巨人の開幕投手・戸郷との対戦に好感触を得た。

 昨季の対戦成績は4打数2安打で打率・500と相性もいい。それでも冷静だった。データなどで研究を進めているが、「実際やってみないと分からないと思うので、そこは打席に立って考えながらやりたいと思います」と打席での感覚を大切に攻略を目指す。

 今春はキャンプから存在感を見せてきた。オープン戦は45打数14安打、打率・311。結果を残し、球団では2016年の横田以来となる高卒3年目での開幕スタメンをつかんだ。

 抜てきを決めた岡田監督は親心を見せた。「普通にやったらええだけや。そんなもん。別に打てなかったら代えるだけであって。そこまでうまいこといけへんって。勝負の相手も抑えてくるわけやからさ。初めてのスタメンで期待させてもあかんやんか。そこまでそんな前川に負担かける必要あれへん」とプレッシャーから解放するように背中を押した。

 前川は最後まで気持ちの高ぶりを感じさせなかった。「いつも通り入ることが大事だと思います」。落ち着き払った20歳。活躍の予感が漂う。

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