ロッテ、伊東監督「あと1点取りたかった…」

4回、同点に追いつかれ田村に声をかけられる唐川(撮影・持木克友)
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 「オリックス2-1ロッテ」(24日、ほっともっとフィールド神戸)

 オリックスの“伏兵”小島の打球が右翼席に伸びていった。八回2死走者なし。プロ6年目の初アーチは決勝弾となって、連勝を狙う伊東ロッテを突き放した。

 「(唐川は)いい投球をしてたんだが、あと1点が取れなかったなあ…」

 ひところの超不振を脱して、打線が機能し始めた。この日も一回、先頭サントスと打撃好調の三木の安打で無死一、三塁とし、鈴木が中堅へ犠飛を打ち上げて、あっさり1点。

 次打者はペーニャ。移籍後、3試合目にして初の「4番・DH」。期待は高まったが、松葉のチェンジアップに三ゴロ併殺打だ。

 一塁へ走るペーニャは全力ではなかった。23日の試合で左へ安打を放ち、二塁を狙って191センチ、118キロの巨体を揺らして二塁へ全力疾走して、足からのスライディング。その際に右足太もも裏を痛めたようだ。

 もちろん、伊東監督は試合前、「ゆっくり走っても怠慢プレーではない」と話し、むしろ「アグレッシブにいってもらった」と評価していた。

 そのペーニャ、三回の1死一塁でも二ゴロ併殺打に倒れた。

 六回には先頭で左前打を放ったが、今度は次打者の角中が二ゴロ併殺打を喫した。

 あと1点が遠かったが、伊東監督が「残念だったですね」と振り返ったのは四回の無死一塁。唐川が小島の初球に、「完全に静止していなかった」(白井審判員)としてボークと判定され、無死二塁とピンチは拡大。その小島が送って一死三塁。ここで小谷野が中前へ同点打だ。

 唐川は、ボークには、「分かりづらいのかな。次から取られないようにしないと」とあえて多くを語らず、同点打を悔やんだ。

 「コースは間違っていなかったが、高さが…。低く投げれば内野ゴロを取れた」。

 だが、ボークの判定には三塁ベンチのだれもが???だった。伊東監督はこう言った。

 「(ボークは)ちょっとね。(唐川の)名前がブラックリストに載っているのかな。先入観があるのかな。もめたくはないが、途中からしらけてしまった。まあ、しょうがない。こういうスポーツなので」

 黙って判定を受け入れるしかない。

 唐川は7回を1失点。英二コーチは「よく投げた。(ボークは)あの人しか取らない。(唐川は)審判とケンカしていた。修正させなきゃいけない」。

 七回にも2個目のボークを取られ、失点には結びつかなかったが、この回限りで唐川を諦めた。

 八回2死一、二塁。代打に今季限りの引退を表明した井口を送った。中飛に倒れた。

 4の1だったペーニャは「(足は)全然大丈夫だ。少し腫れている感じだ」と話し、初の「4番・DH」にこう言った。

 「結果を出せなかった。申し訳ない。これからも全力で頑張ります」

 指揮官は酸いも甘いもかみ分けて、「あした、とにかく勝ちましょう」と締めくくった。

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