沢村栄治のスコアブック見つかる
「沢村賞」で知られる名投手沢村栄治(1917~44年)が京都商業(現京都学園高)時代に出場した試合のうち、10試合分のスコアブックが同高で見つかったことが9日、分かった。
京都学園中・高を運営する学校法人京都光楠学園によると、沢村が出場した試合のスコアブックはこれまでも見つかっており、今年が生誕100年となることから教職員が3月にあらためて校内で資料を整理し、10試合分を新たに確認した。
スコアブックは1930、31、34年の試合を記録。うち34年8月5日の甲子園出場をかけた地方大会では、沢村が投手、6番打者で先発。投手成績は欠けているが、三塁打2本を打つ活躍だった。ほかは出身地の三重県に遠征した試合や、投手ではなく、二塁手として先発出場した試合などがあった。
同法人の山脇孝之常務理事は「生誕100年の年に確認できたことは感慨深い。沢村選手のすぐそばで書かれたスコアブックなので、当時の臨場感がよみがえってくるようだ」と話している。