ヤクルト・バレンティン 適時打2本!!独走96打点
「ヤクルト3-2阪神」(17日、神宮球場)
求められる役割を忠実に実行した。ヤクルト・バレンティンが決勝打を含む2本の適時打。初回は1点を先制してなお1死二塁から、左翼フェンス直撃の一撃。同点の三回1死一塁では、外角スライダーを逆らわず右中間に運ぶ勝ち越し二塁打を放った。
冷静さが光った。練習中から強烈な逆風が吹く天候に「フライを打ってもホームランは難しい。ライナーを打つことを心がけた」。臨機応変の打撃は、来日8年目の経験のなせる業だ。
102試合目での96打点。60本塁打を放った13年を上回るペースで、初の打点王へトップを独走する。「自分は4番。4番の仕事は打点を挙げること」。大きな体がより頼もしく見えた主砲。あと1本に迫る30号アーチについては「アシタ!」と笑って締めくくった。