ロッテ・岡田幸文 2000本安打福浦から花束でねぎらわれ涙目
25日に現役引退を発表したロッテ・岡田幸文外野手(34)が26日、ZOZOマリンスタジアム内で引退記者会見を開いた。
プロ10年間を振り返った会見が終わると、姿を見せたのは先日2000本安打を達成した福浦だった。
このサプライズに岡田はビックリ。花束を手渡されると、その両目が赤くなった。
「泣くのはまだ早いよ」と言われて、岡田は素直にこっくりと頭を下げた。
福浦からは「お疲れさん」と声を掛けられていた。「うれしかった」と言い、福浦の現役続行には「さすがだなと思った。みんな憧れの先輩選手ですから」と拍手を送った。
9月に入って戦力になっていないことを実感した。家族と相談して潔くユニホームを脱ぐ決意をした。
「10年間は財産です。素晴らしい監督、スタッフらと同じ目線で野球をやらせてもらって感謝です」
作新学院(栃木)-日大(中退)-全足利クラブを経て08年の育成ドラフト6位で入団した。俊足を生かした守備範囲の広さには定評があった。
11、12年にはゴールデングラブ賞を2年連続で獲得している。
10年、中日との日本シリーズ。第7戦の延長十二回、日本一を決める決勝の三塁打を放った。「いまでも鮮明に覚えている」
一方、ここ数年は打撃不振に陥っていた。今季も13打席無安打で連続打席無安打は57。また、2496打席本塁打は0だ。
育成から羽ばたいてのプロ10年間。自分と同タイプの若い選手に「本塁打はなくても足、守備を生かせる道はある。自信を持って頑張ってもらいたい」とエールを送った。
今後は未定だが「(ロッテに)恩返ししたい」と締めくくった。