由伸コールに笑みも…高橋監督は満足せず「チャンスをつかみたい」
「セCSファーストS・第2戦、ヤクルト-巨人」(14日、神宮球場)
球場出口へ向かう背番号24へ、割れんばかりの“由伸コール”が降り注いだ。エース菅野がノーヒットノーランの離れ業を成し遂げ、ファーストSを突破。王者・広島への挑戦権をつかんだ。
指揮官の退任発表後ファンはボードを掲げ、感謝の思いを示し続けている。その声が届いていないはずがないが、指揮官は「まあまあ、それは、それはね」と、笑顔でうなずくだけだった。
球団の監督就任要請を受け、現役続行を断念。しかし、後ろを振り返ることなく、1年目から覚悟を決めてきた。今もその思いは変わらず、指揮官として次の戦いに目を向ける。「チャンスを何とかつかみたい。みんなの思いは強いと思う。今は本当に投打ともみんないいものを出してくれている。何とかそれをうまく生かしたい」。
17日からのファイナルSの舞台は、屈辱を味わい続けてきた敵地マツダスタジアム。逆襲の戦いが幕を開ける。