稲葉監督 侍メンバーに初選出11人「選手試す最後のチャンス」有効に使う
日本野球機構(NPB)は18日、3月9、10日に行われるメキシコとの強化試合(京セラドーム大阪)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー28人を発表した。
発表された侍メンバー28人中、初選出が11人。フレッシュな陣容に、稲葉監督の意図が込められていた。今回のメキシコ戦を「私の選択肢を増やすためにも、まだ見ていない力のある選手を試す最後のチャンス」と位置づけ、11月開催の国際大会「プレミア12」、そして東京五輪へのアピールを期待した。
巨人・菅野や西武・秋山ら、侍の中核を成す選手への信頼は揺るがない。それでも「不測の事態や想定外のことが起きる可能性があると考えた」と指揮官。故障や、主力のメジャー移籍で五輪出場が不可能になった場合などの備えは不可欠。戦略、戦術の幅を広げることも含め、選手を見極める「最後のチャンス」を有効に使う。
稲葉監督は今回の若手の積極登用を、五輪後の侍強化にもつなげたい考えも明かした。「2020年以降のトップチームでの活躍を期待し、経験を積んでほしいと思った選手も呼んでいる」。国際試合を経験できる場は少ない。その中で、未来のために“原石”を可能な限り磨いておくつもりだ。