中日ドラ1根尾、プロ1号 “甲子園の男”センバツ開幕日に!

 「2軍交流戦、巨人7-1中日」(23日、ジャイアンツ球場)

 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭=が23日、ジャイアンツ球場で行われたファーム交流戦・巨人戦で“プロ初アーチ”を放った。野上の直球を捉えた打球は左翼フェンスを越え、2軍公式戦6試合目、26打席目にして飛び出した一発。試合後には同球場の関係者からホームランボールも届けられた。

 センバツ開幕を祝うかのように、根尾のバットが快音を発した。六回、カウント2-1から野上が投じた140キロのストレートをたたくと、打球は放物線を描き、高さ5メートルの左翼フェンスを越えた。

 2軍公式戦6試合目、26打席目にして飛び出したプロ入り初本塁打。一塁を回ったところで本塁打を確認したものの、無表情で生還。ベンチに戻るとナインから手荒い祝福。やっと笑みがこぼれた。

 「2ストライクと追い込まれていたけど、甘い球に対して強く振り抜けて、いい感じで打てました」。根尾はうれしそうに記念すべき一発を振り返った。

 この打席まで11打席連続無安打と精彩を欠いていた。開幕から5試合続いていた1番の打順も2番に。「どの打順でも結果を出せばいいし、気にはしていません」と言うが、それでもきっちり答えを出すあたり、甲子園で春夏連覇に導いた男の勝負強さだろう。

 ジャイアンツ球場の関係者から届けられたホームランボールにも「どうしようかこだわってはいませんよ」と控えめ。遊撃の守備では失策も犯した。「まだまだやらなければいけないことがいっぱいあるので、これから取り組んでいきたい」。目の前に山積する課題克服に励んでいく。

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