ソフトバンク・川原 6年ぶり一軍登板でプロ初ホールド「一生懸命やってきて良かった」
「ソフトバンク6-5西武」(30日、ヤフオクドーム)
ソフトバンクの川原弘之投手が6シーズンぶりに一軍登板を果たし、プロ初ホールドを挙げた。
2点リードの六回から2番手で登板。「緊張で自分の身体じゃない感じだった」。四球で走者を出したが、女房役が「甲斐キャノン」で二盗を阻止。同級生の今宮は何度もマウンドに近寄って声を掛け、「少しは落ち着けた」と場面を一つずつ振り返った。
1回無失点でリードを守りきった。チームは勝利して、試合後はプロ10年目で初のお立ち台にも立った。「フラッシュが眩しかったです(笑)」。肩も肘も手術をして3年間ほどマウンドに立てなかった時期もあった。「またこの場所に戻りたいと思ってやって来たけど、本当に戻れるとは思えなかった時期もある。一生懸命やってきて良かった」。お立ち台で涙はなかった。これが再出発のマウンド。まだスタート地点に立っただけだ。