智弁和歌山・中谷監督「僕の未熟さ」明石商に昨秋のリベンジならず…サヨナラ負け

 「選抜高校野球・準々決勝、明石商4-3智弁和歌山」(31日、甲子園球場)

 習志野(千葉)は市和歌山に4-3で逆転勝ちし、初のベスト4を決めた。東邦(愛知)は筑陽学園(福岡)に7-2で快勝し、優勝した1989年以来の4強入り。明豊(大分)は龍谷大平安(京都)に延長十一回、1-0でサヨナラ勝ちした。明石商(兵庫)は智弁和歌山(和歌山)に4-3でサヨナラ勝ちし、初の4強。4月1日は休養日で、2日に準決勝が行われる。

 自慢の猛打は影を潜めた。最後は悲劇的なサヨナラ負け。「僕の未熟さ」。昨春準Vの智弁和歌山・中谷仁監督(39)が潔く敗戦を受け止める。昨秋近畿大会の準決勝で敗れた明石商へのリベンジはならず、志半ばで春の戦いは終わった。

 悔いるように振り返った。中谷監督が敗因に挙げた場面は3-3の同点で迎えた七回。この回先頭の東妻純平捕手(3年)が左越え三塁打を放つも、後続が凡退し無得点。絶好の勝ち越し機を逸し「もう少し方法があった」と視線を落とした。

 昨年8月に勇退した高嶋仁名誉監督の後を受けて聖地で振るった初采配。同校は今大会で平成のセンバツ単独トップの27勝目を挙げた。ただ春夏を合わせた平成の勝利数は大阪桐蔭と並ぶトップの63勝のまま。それでも、目指したものは記録でなく優勝旗だった。

 「志半ばで負けたのは監督の責任。夏は勝ち上がっていけるように生徒と汗を流していきたい」。現3年生はコーチ就任時の17年に入学してきた選手たち。忘れたものを取りにチーム一丸で聖地へ戻る。

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