【山口高志氏のアマ解析】プロ注目の近大・村西 武器は強い荒れ球

 「関西学生野球、近大3-2京大」(26日、甲子園球場)

 今秋ドラフト候補の近大・村西良太投手(4年・津名)が26日、関西学生野球リーグの京大戦に先発した。ネット裏では、同じリーグの関大でアドバイザリースタッフを務める元阪神投手コーチの山口高志氏(68)が視察。プロの元スカウト、元コーチの視点から村西の投球を解析した。

  ◇  ◇

 サイドスローに近い角度から強い球、それも荒れ球を投げ込んでくる。村西投手を簡単に評するとすれば、こんな感じだ。とにかく投げっぷりがいい。

 昨年まではリリーフを務めていた。短いイニング限定だったこともあって、150キロ台の剛速球を連発していた。しかもあの角度からの荒れ球となれば、右打者は特に打ちづらい。好調時であれば、すぐにでもプロのブルペン陣に加わることができそうな素材だ。

 今年から先発に転向してエース格となった。この日の投球を見た限りは、リリーフから先発への過渡期という感じだった。ペース配分も考えて、力の入れ方は8割程度。荒れ球は見られなかった。

 先発としてはしばらく手探り状態が続くと思われる。本来は先発でもリリーフでもできるタイプ。登板経験を重ねていくことで、先発でも持ち味である“強い荒れ球”が増えていくはずだ。

伸びしろ十分

 私がスカウトであれば、先発として毎日どんな練習に取り組んでいくのかを追っていきたい投手。技術的にも体格的にも十分な伸びしろがある。このリーグ戦中にスカウトの評価が上がっていく可能性もあるだろう。(関大野球部アドバイザリースタッフ)

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