オリックス・伏見が決めた!令和初サヨナラ 今季3敗3分け“魔の延長”解いた
「オリックス2-1ロッテ」(2日、京セラドーム大阪)
オリックスだけが置き去りにされそうな危機を脇役が救った。7年目の28歳、伏見が「令和」初のサヨナラ安打だ。
1-1で迎えた延長十回。2死一塁から代打で登場すると、一走の大城が二盗を決めた。「ここで決められる。決めなきゃいけない。何としてもやったろう」と伏見。追い込まれてから自打球が左スネに当たり「あれで目が覚めました」と笑った直後、酒居の変化球をうまく拾った。
打球は左前に弾み、本塁はクロスプレー。いったんはセーフの判定が出たが、リクエストによるリプレー検証で待たされた。伏見は「あの時間は初めて味わった。頼むからセーフに」。判定が確定すると、一塁ベース付近で歓喜のウオーターシャワーを浴びた。
「魔の延長」を解いてみせた。ここまで延長戦に入ると3敗3分け。それは伏見も把握していた。「野手がもっと奮起しないといけない」。昨夜、令和初の完封負けを喫した試合後、伏見はロッカーでT-岡田、宮崎、小島らと決起集会のように話し合った。
「若いヤツがやってるのに、オレら中堅、ベテランもしっかりやらんとあかん。いつも以上に気合が入ったところはあります」と伏見。最下位で借金はまだ「5」もある。劇的につかんだ令和の初白星で、流れを変えたいところだ。