仏教大 頂点まで後1勝 田原完行監督「実感がわかない」明大と倒して優勝目指す!

 「全日本大学野球選手権・準決勝、仏教大6-4東海大」(16日、神宮球場)

 準決勝2試合が行われ、仏教大が初の決勝進出を決めた。0-3の五回に野嶋惇登外野手(3年・和歌山商)の2点本塁打で反撃。六回に相手の失策で逆転した。2番手の木下隆也投手(2年・奈良大付)が5回1/3を1失点。明大は今秋ドラフト候補の伊勢大夢投手(4年・九州学院)が7回無失点と好救援し、優勝した1981年以来の決勝へ進んだ。

 仏も驚くほどの快進撃だ。準々決勝で前年覇者・東北福祉大を破ると、この日も東海大を撃破。大学日本一を経験する強豪を連破しての勝ち上がりに、田原完行監督(59)は「実感が湧かない…」と2度も吐露した。

 徹底したバント攻撃で勝機を見いだした。1点差に迫った六回無死一塁で犠打を試みた打球を相手が失策。無死一、二塁として再び送りバント、投手の一塁悪送球で一気に試合をひっくり返した。四回1死一、三塁からスクイズが決まらず、先制機を逃してもぶれなかった。

 指揮官は「どういう動き、パフォーマンスをするか」と春先にあえて社会人チームとのオープン戦を組んだ。相手が格上であろうと一喜一憂しないことが目標。最後まで戦い抜く精神面の鍛錬が大舞台で生きている。

 一発を放った野嶋にも代打を送るなど常にフラットな目線で選手を起用し、全員野球が浸透している。頂点まであと1勝だが、「自信なんておこがましい」と謙虚さを貫く。無欲のままで、明大に挑戦する。

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