「オリックス５－２ソフトバンク」（７日、京セラドーム大阪）

　オリックスはソフトバンク先発・松本の前に七回まで２安打無得点と苦しめられたが、八回２死から４安打を集中し、一気に５点を挙げ逆転勝利。ソフトバンクの連勝を９で止めた。

　逆転勝利の起点となったのは八回２死から代打・後藤の四球。続く９番・宗が右線二塁打で二、三塁とし福田の中前打で同点に追いついた。さらに大城安打、吉田正四球で満塁とし、昨年６月９日・ヤクルト戦以来の４番に起用されたマレーロが中越え二塁打で勝ち越した。

　代打起用、打順変更がピタリと的中した西村監督は「素晴らしい攻撃でした。２死から後藤が四球でよくつないでくれた。打順？本人たちが仕事をしてくれたということです」と選手たちをたたえた。

　ソフトバンク戦はようやく３勝目。負けていれば早くもカード負け越しが決まるところだった。

　「ホークスにずっと負けている。これ以上負けるわけにはいかない。そういう気持ちがこういう結果につながったんだと思います」

　榊原が右肩痛で離脱する中、竹安が７回２失点と好投。１軍復帰したばかりの近藤も１回無失点で勝利投手が転がりこんできた。

　「竹安はヒット９本打たれても２点に抑えてくれた。大きいですね。近藤もディクソンもよく投げてくれた」

　会心の勝利に指揮官は笑顔でそう振り返った。

　前半戦最後の９連戦はこれで３勝３敗の五分。息つく間もなく、８日からは山形に場所を移して楽天３連戦。「９連戦で勝ち越してオールスター休みに入れるようにしたい」と力強く宣言していた。