報徳学園がコールド発進 先輩・小園と同じ左打ち1番の中井が4安打
「高校野球兵庫大会・1回戦、報徳学園11ー0篠山産」(10日、姫路ウインク球場)
2年連続の甲子園出場に向け、報徳学園が五回コールド発進だ。投げてはエースの林直人投手(3年)が4回5安打無失点の投球を見せると、打線では1番に入った中井颯良外野手(3年)が4打数4安打で打線をけん引。昨年、同校で1番を打った広島のドラフト1位・小園と同じ、左打ちの1番打者としてチームを引っ張っていく。
「自分の役割は後ろにつなぐことで、得点になっていくと思うので。小園さんはドラフト1位になるようなスター選手なので僕は及びません(笑)」
四回までにチームとして15安打で11得点。中井は今春の兵庫県大会地区予選で、市尼崎に敗れた試合から1番を打つ。その試合後は「力負けで。ボロ泣きしました」と、中井個人だけでなく、チームにとってもダメージの残る敗戦となったが、そこから改めて日本一という目標に向けてチームがまとまり始めたという。
大角健二監督(39)は「去年は近畿大会は出られましたけど、センバツは出られなかったりで練習試合でも調子が上がらなくて。でも6月中旬ぐらいから調子が良くなってきてそれをうまく出せたのかなと思います」と振り返る。昨年の小園のような飛び抜けたスターはいないものの「みんなでつないでいければ」と話す。
今大会はノーシードのため、優勝まではあと7勝。林は「夏は内容ではなくて結果。最後まで勝てばいい」と名門が一丸となって勝利を積み重ねていく。