阪神・才木の母校 須磨翔風がコールド発進 エース北村7回無失点

 「高校野球兵庫大会・2回戦、須磨翔風7-0長田」(13日、ほっともっとフィールド神戸)

 春県準優勝校の須磨翔風が七回コールド勝ちで悲願の甲子園初出場へ好発進した。エース北村聡汰投手(3年)が長田打線に連打を許さず、7回を5安打零封。走者を背負っても落ち着いて、要所を締める91球でホームを踏まさなかった。

 「調子は良くなかった」と振り返る。「試合前のブルペンは良かったけど、夏の最初の試合ということで緊張もあったと思う」と自己分析する。悪いなりにも「打たせて取る投球ができた。ランナーが出ても粘り強く、要所要所を抑えられた」と納得の表情を見せた。

 大会直前に大敗した岡山・創志学園との練習試合が考え直す契機となった。先発した北村は7回8失点とめった打ちにされた。直球、変化球ともコーナーに決めたが、それでも捉えられた。「あれで自分の実力が分かった。しっかりやらないといけない」と全国レベルを体感し、あらためて気持ちを引き締め直した。

 須磨翔風は神戸市立の公立の有力校で阪神・才木の母校でもある。北村ら今年の3年生は才木のプロ入りと入れ違いで入学。オフにグラウンドを訪れる先輩の自主トレ風景を憧れのまなざしで見ていた。

 身長189センチの才木に対して、北村は173センチと決して体格に恵まれた方ではない。「自分は才木さんと違ってバンバン三振を取るタイプではない」と、あえて“才木2世”にはこだわることはない。「才木さんも自分たちの結果は気にされていると思う。喜んでもらえるように頑張りたい」と力を込める。

 手応えはある。今春の県大会は準優勝。3回戦でセンバツ4強の明石商に3-2で競り勝った。決勝は神戸国際大付に2-5で屈したが、同カードの地区大会決勝では2-1で勝利している。

 周囲や関係者の期待は大きい。「プレッシャーはあるが、いい感じに力に変えたい」と北村。兵庫161校の頂点まであと6勝。一戦必勝でプロに進んだ先輩も果たせなかった甲子園へと突き進む。

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