龍谷大平安2年生4番・奥村が満塁弾!目標は平安最多タイ大会個人4発
「高校野球京都大会・3回戦、龍谷大平安12ー2日星」(14日、わかさスタジアム)
京都大会の3回戦が14日、京都市内のわかさスタジアムで行われ、龍谷大平安が日星にコールド勝ち。満塁弾を含む2安打4打点の奥村真大内野手(2年)が12安打12得点の快勝を導いた。平安では過去、1大会での個人の最多本塁打が4本。この記録を目標に、2年連続の甲子園に向けてチームをけん引していく。
自信を持って振り抜いた。「素直にうれしいというのが一番で、正直言うと狙ってたというのもあったので」。奥村が鮮やかなグランドスラムを放った。4点リードの四回2死満塁で、左翼席に運ぶ一発で勝負を決めた。
「個人的には1大会の平安のホームラン記録で、1人で4本というのがあってそれを狙えれば。もちろん(本塁打は)結果ですが」
自身初という満塁弾が今大会初アーチ。ベンチに戻ると、原田英彦監督(59)と片手でグータッチだ。「(グータッチは)初めてです。うれしかったです。(いつも)監督さんが声を出してくださっているので」。思いは伝わっている。指揮官からすれば狙い通りの「儀式」だった。
「ホームラン打った時にヨッシャーとグータッチしたり。多田の時も『サイレントしろ』と」と原田監督。四回に多田龍平捕手(3年)がソロ弾を打つと「サイレント・トリートメント」を指示。ベンチの選手は何事もなかったように多田をスルー。間を置いてから祝福すると、一気に笑顔の花が咲いた。一体感も高まってきた。
奥村自身は3安打1打点だった2回戦の花園戦に続き、好調をキープ。見据える個人記録はもちろん、「決勝まで全てコールドでいきたいなと思います」と、優勝に必要なあと4勝に向け、強気の姿勢を貫いていく。