「高校野球兵庫大会・２回戦、神港橘６－１関西学院」（１５日、ベイコム野球場）

　関西学院は近鉄などで活躍した水口栄二氏（５０）の三男で主将の水口登間内野手（３年）が「４番・二塁」、元阪神の藪恵壹氏（５０）の次男・藪雅博外野手（２年）が「３番・右翼」でスタメン出場。しかし、ともに無安打に終わり初戦敗退となった。

　水口氏と藪氏も球場に駆けつけた中、「プロ二世コンビ」がクリーンアップに並んだものの沈黙。悔やまれたのは１点リードの三回だ。１死二塁から藪が「つなぐ３番目という意識でした」と犠打で送って２死三塁に。理想的な流れで好機を作ったが、続く水口は中飛に倒れてしまった。

　「あそこで打てていたら苦しい展開にならなかったのかなと思います」と水口。五回途中からは、公式戦では中学３年以来という投手を務めて無失点と踏ん張ったが、勝利にはつながらなかった。

　試合後、水口氏は「よくがんばりました。また上でがんばってくれれば」とねぎらい、藪氏も「（普段から）よく練習してます。まだ２年ですから」と新チームでの活躍に期待。１年生にはヤクルトの北川２軍打撃コーチを父に持つ北川千尋マネジャーも在籍するなど二世ぞろいのチームだったが、惜しくも敗れる結果となった。