智弁和歌山・東妻 2安打3打点&完封アシスト 中谷監督“同じ捕手”として高評価

 「高校野球和歌山大会・2回戦、智弁和歌山4ー0和歌山南陵」(17日、紀三井寺公園野球場)

 春夏通じて5季連続の甲子園を目指す智弁和歌山が、和歌山南陵を下した。捕手として阪神などで活躍し、昨夏の甲子園後に就任した中谷仁監督(40)にとっては夏初勝利。自身と同じ捕手で、プロ注目の東妻純平捕手(3年)が打っては2安打3打点、守っては池田陽佑投手(3年)の完封をアシストした。

 中谷監督は苦笑いで口を開く。「周りが『夏は違う』と言うので変に意識してしまいました。僕も選手も変に硬くなってました」。そうは言っても、10安打4得点での自身の夏初勝利だ。光ったのは東妻の躍動だった。

 「(東妻に)求めるものは高いので要求は高くなってますが、彼なりにちょっとずつ消化していて、今日はバッテリーを安心して見れて、2人がゲームの流れを作ってくれて頼もしく見れました」

 攻守にわたる東妻の存在感。まずは四回、無死一、二塁からの3球目をはじき返すと先制の中越え2点適時三塁打に。さらに3点リードの八回1死二塁からは左翼左への適時二塁打で勝負を決めた。

 「(四回は)三振しない自信はありました」と東妻。守っては完封勝利に貢献。同じ捕手ということで、中谷監督の期待も大きい。近畿大会で敗れた智弁学園戦では失点を重ねた中で、東妻を途中交代させる「非情采配」もあった。日頃から「プロ目線」で厳しい指導も行っているが、その中での成長もしっかりと評価している。

 和歌山南陵を率いたのは、大洋や日本ハムでプレーした元オリックス2軍監督の岡本哲司監督(58)だった。春の大会でも勝利した相手で、夏も実現した「元プロ野球選手対決」を再び制し、中谷監督は「ホッとしてます」と胸をなで下ろし、次の戦いに目を向けた。

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