広島商 OB達川光男氏のゲキに応える 臨時コーチが始球式予定の決勝で対面じゃ

 「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(3日、フェスティバルホール)

 組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われ、15年ぶり23度目出場の広島商(広島)は大会第5日(10日)の第3試合で岡山学芸館(岡山)と対戦することになった。ナインは臨時コーチとして指導してくれた同校OBで元広島監督の達川光男氏(64)に恩返しとなる日本一を手にすることを誓った。プロ注目の4番・井上広大外野手(3年)を擁する履正社は、第2日の第1試合で茨城代表の霞ケ浦と激突する。

 広島商の初戦は“隣県対決”となった。岡山学芸館とは6月に練習試合を行っており、その時は4-1で逆転勝ちした。荒谷忠勝監督(42)は「足の速い選手が多く、監督の指示が徹底されているチーム。レベルの高い岡山大会を勝ち抜いてきているので、しっかりと準備したい」と口元を引き締めた。この日午前には甲子園練習も行い、20分間の練習ではノックを中心に守備の確認に充てた。

 15年ぶりの甲子園出場。その陰には多くの広島商OBのバックアップもあった。73年夏に全国制覇も経験している達川氏は昨秋から月2回、母校の指導に訪れ、県大会前にもアドバイスを送った。

 甲子園出場を決めた後、ナインは達川氏の元を訪れ、感謝の思いを伝えた。達川氏は「“ありがとう”を言うのはまだ早い。甲子園で勝ってから、あいさつに来んさい」とナインにハッパをかけた。

 山路祥都捕手(3年)は達川氏からスローイングやリード面など多くのアドバイスをもらった。今大会の決勝戦では達川氏が始球式を行うことが決まっており、山路は「今の自分があるのは達川さんのおかげ。決勝まで勝ち進んで、達川さんの球を受けたい」と意気込んだ。

 真鍋駿主将(3年)は「自分たちが(広島商)歴史を変えるつもりで、日本一を目指します」ときっぱり。これまで夏は6度の全国優勝を果たしているが、その輝かしい歴史に新たな1ページを加える決意を示した。

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