FA補償のオリックス・竹安 阪神・西の登板日にプロ初完封
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「オリックス6-0ロッテ」(17日、京セラドーム大阪)
不思議な巡り合わせだ。「(実感は)まだ」。つかんだプロ初完封星を控えめに喜ぶ。オリックス・竹安が2安打の0封ピッチ。くしくもこの日の同時刻、阪神へFA移籍した西が巨人戦に先発。西の人的補償でオリックスに来た竹安が、本拠地初勝利を最高の形で飾った。
落ち着いていた。直球を軸にカーブやツーシームを効果的にちりばめる。初回は1番・荻野に左前打を許したが、難なく後続を寸断。4四球などで出塁させても、2併殺で打ち取る巧みな115球で今季3勝目だ。
球宴明けに元同僚・青柳の仲介で西と初対面した。鉄板焼きを楽しみながら野球談議に花を咲かせた。「いろいろ教えていただきました。気持ちの部分だったり調整法だったり」と竹安。先輩右腕の言葉が励みだ。
お立ち台で見せる表情がすがすがしい。ウイニングボールは「両親に」。竹安の好投でチームは3連勝。3位・楽天とのゲーム差を3・5に縮めた。