「ソフトバンク５－４西武」（１８日、ヤフオクドーム）

　ソフトバンク工藤監督の超積極采配が逆転勝利を呼び込んだ。

　六回、１点ビハインドの展開ながら勝ちパターンの甲斐野をマウンドに送りこんだ。ルーキー右腕は期待に応えて三者連続奪三振の快投。さらに七回も同様に「勝利の方程式」の一角の高橋純が登板。同じく三者連続三振に抑え込む投球で流れを変えた。

　すると七回の攻撃だ。１死から４番グラシアルが死球で出塁すると、迷わず代走・周東を告げた。その周東が５度の牽制球をかいくぐり見事今季２０個目となる盗塁を成功。１死二塁とチャンスを拡大させたところで、５番松田が同点二塁打。つづく６番明石の勝ち越し二塁打につなげた。

　奪った１点のリードを盤石のリリーフ陣で守り切った。２位西武を下してゲーム差を再び５に広げた。工藤監督は「七回の攻撃が勝負どころだと思っていた。周東選手には盗塁を期待して起用しましたが、素晴らしいスタートでよく走ってくれました。甲斐野投手と高橋純投手も三振をとってくれたことでチームが勢いづいた。１点差ならばまだ何とかなると思って送り出しました」と会心の采配が続き笑顔だった。