西武M5 十亀が7回0/3を無失点 65日ぶりの白星

 「西武2-0日本ハム」(19日、メットライフドーム)

 周囲の期待を上回る快投を優勝争いの大詰めで見せた。西武・十亀が7回0/3を無失点。7月16日・ロッテ戦以来、約2カ月ぶりの白星をつかんだ。「ずっと情けない思いだった。まだ5勝なので…」。今季は腰痛での離脱を経験。会心の笑顔とはいかなくとも、優勝マジックを「5」に減らした立役者となった。

 五回まで二塁すら踏ませない安定感を発揮した。六回は2死から連打を許したが、近藤を高めの真っすぐで二ゴロに打ち取った。千賀と投げ合った12日・ソフトバンク戦に続き、14イニング連続無失点とした。

 ソフトバンク戦で好投した翌13日、夫人が和歌山県内の病院で第1子となる女児を出産。十亀は同日、初対面を果たした。まるで白星を運んできたようなわが子に贈る1勝に「本当にうれしい。当分は会えないんだけど…」と表情を緩めた。

 2位・ソフトバンクも勝ったため、最短での胴上げは22日となった。Vロードはまだまだ険しいが、課題の投手陣も安定すれば、リーグ連覇を阻む障壁は乗り越えられる。

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