「ヤクルト５－９巨人」（２３日、神宮球場）

　快投を披露した。２番手で登板した巨人・古川が、３回をパーフェクト、５奪三振と完璧に抑えた。今季７月に楽天からトレード移籍後、初勝利の右腕は「本当にうれしいです」と笑みを浮かべた。

　五回からマウンドに上がり、１死から山田哲、バレンティンを連続で空振り三振。続く六回先頭の村上も空振り三振に仕留めた。球威抜群の直球で攻め「本来のピッチングです」と納得顔だった。

　移籍後、初登板初先発した７月２４日・ヤクルト戦では１回を３安打４失点でＫＯ。「何やってんだろう、という気持ちでした」。２４歳は悔しさを力に変えた。今季は楽天でも１勝しており、同一シーズン内に２球団で勝利投手になったのは１７年・エスコバー（日本ハムからＤｅＮＡ移籍）以来だ。

　右腕がポストシーズンで先発ローテ入りする可能性について原監督は「十分にあり得ると思います」と高評価。「巨人の一員として頑張っていかないといけない」と古川。ＣＳファイナルＳでは“秘密兵器”として投入されるかもしれない。