ヤクルトが来季２軍監督として、球団ＯＢの池山隆寛氏（５３）＝デイリースポーツ評論家＝を招へいすることが２６日、球団関係者の話で分かった。

　池山氏は８３年度ドラフト２位で入団。主軸として５度のリーグ制覇、４度の日本一に貢献。通算３０４本塁打を記録し、０２年の現役引退まで“ブンブン丸”のニックネームで愛された。

　０６年に楽天コーチに就任。１１年からヤクルト、１６年からは再び楽天で１軍打撃コーチ、２軍監督などを歴任。指導者としても豊富な経験がある。ヤクルトコーチ時代には、１軍定着前の山田哲を指導。確かな打撃理論に加え、ベテランから若手まで、円滑なコミュニケーションをとれる点にもたけている。

　全日程終了後に来季の監督就任が発表される見通しの高津２軍監督とは、９０年代に野村監督のＩＤ野球の薫陶をともに受け、投打の中心として黄金期を支えた。また、指導者としても同時期に在籍。１、２軍でよりスムーズな意思疎通が図れることも期待される。最下位からの立て直しへ、球団のレジェンド守護神とスラッガーが首脳陣として強力タッグを組む。

　また、橋上秀樹２軍チーフコーチ（５３）、北川博敏２軍打撃コーチ（４７）が退団することも分かった。