西武・辻監督、執念リレー失敗 八回、平井に替えた平良が痛打
「パCSファイナルS・第1戦、西武4-8ソフトバンク」(9日、メットライフドーム)
終盤3イニングで6失点の逆転負け。昨年に続き大事な初戦を落とした西武・辻監督は「踏ん張りきれなかった」と苦い表情を浮かべた。
1点リードの八回。81試合登板のパ・リーグ新記録を打ち立てた平井が登板も、1死から一、三塁のピンチを招くと、ベンチは19歳の平良に代えた。
しかし2死後、代打長谷川勇に同点適時打を浴び、捕逸で勝ち越しまで許した。平井が「守りきれなかったのは自分の責任」とわびると、平良は「予想外の出番だった」と振り返った。
辻監督は「同点まではいいと思っていた。その後に余計な1点がいってしまった」。直前の七回もニールが先頭グラシアルに左越えソロを浴び「グラシアルだけ(アウトに)取ってくれたらと思った」が、一発で1点差に。継投が後手に回った。
昨年もエース菊池で初戦を落とした。指揮官は「短期決戦では今日は終わりと考えるしかない。また明日に向かっていくだけ」。まだ五分になっただけだ。