巨人・メルセデス 6回0封快投も報われず…下半身の張りで降板「悔しい」
「日本シリーズ・第2戦、ソフトバンク6-3巨人」(20日、ヤフオクドーム)
あまりにもむなしい快投だった。6回を1安打無失点。先発としての役割は十分過ぎるほど果たしたが、報われなかった。巨人・メルセデスは「一球一球、攻めの投球ができた」と気丈に振り返った。
日本シリーズ初登板初先発でも動じなかった。初回から飛ばし、五回2死から松田宣に左前打を打たれるまでパーフェクト投球を披露。得点圏に走者を置いても粘り、得点を許さなかった。
「低めにコントロールし失投をしない」と掲げたテーマ通りの投球で、タカ打線を相手に堂々たる投球を見せた。六回終了時に下半身の張りを訴えたため、次回先発が濃厚な第6戦に備えてマウンドを降りた。打線の援護がない中、最高の内容と言っても過言ではない。それでも責任感が強い助っ人左腕は「自分の気持ちは、七回以降もいきたかった。悔しい」と唇をかむ。
チームは連敗発進。だが「チャンスがあれば、100%の力を出しきって、チームが勝てるように自分の投球に集中したい」と意気込んだ左腕。逆転日本一へ、万全の準備を整える。