ソフトバンク・デスパイネお目覚め打ァ 日本S初安打がタイムリー
「日本シリーズ・第3戦、巨人2-6ソフトバンク」(22日、東京ドーム)
気持ちは、まったく切れていない。頼れる4番が、バットで証明した。DHの使えないこの試合、ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が工藤監督の左翼手での起用に応えてみせた。
同点の三回2死一、二塁で、高橋のスライダーを中前にはじき返すタイムリーだ。「何とか3、4戦目でと思っていた」
本拠地での第1戦は2打数無安打の後、死球を受け交代。第2戦も3打数無安打に終わっていた。
それでも「1、2戦を勝ったことで、モチベーションは上がっていた」という主砲が、今シリーズ8打席目での初安打だ。
再び同点に追いつかれたが四回に2点を勝ち越し、なおも2死満塁でデスパイネは左前へ2点適時打。二回の守備ではゲレーロの、捕れそうな当たりを二塁打にするなど、守りの負担がバットに影響を及ぼすことも心配されたが「得点圏ではランナーをかえそうと、集中できた」という、2安打3打点。その不安を吹き飛ばした。
これでソフトバンク、打の役者がそろった。デスパイネは「4連勝できるよう、(工藤監督を)胴上げできるよう、明日も頑張ります」と宣言。第4戦先発予定、巨人のエース・菅野をもってしても、この勢いにストップをかけるのは至難の業だ。