プロ野球独立リーグのＢＣリーグが３０日、福井が２０年シーズンは新運営会社で加盟することが決まったと発表した。

　福井は運営会社の「株式会社福井県民球団」が今月１１日に、来季はＢＣリーグへの加盟更新を行わないことを発表したことを受け、球団存続を模索していた。その上で、野球の上達法や楽しみ方を紹介したり、元プロや注目選手が登場したりするＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）チャンネル「トクサンＴＶ」のバックアップを受け、新運営会社を設立。来季加盟することが決まったと発表した。

　球団社長は現リーグ事務局長の小松原鉄平氏が務める。現在の「ミラクルエレファンツ」にあたる球団名がどうなるかは未定。電話取材に小松原氏は、運営会社の資本構成を含めた詳細について「決まり切っていない部分があります」とした上で、「トクサンＴＶ」で「福井（球団）のことを出していただいたりしながら」バックアップを受けていくとした。今後、福井県民球団から「どこまで引き継げて、どこまで引き継げないのか」を話し合った上で、決まった項目からできる限り発表していくとしたが、チーム名に「福井」の名は残る見通しと語った。

　ＢＣリーグの村山哲二代表はニュースリリースで「今月前半に福井球団が存続の危機であることをお伝えし、その後存続活動に多大なるご協力をして下さった多くの皆様、その声を受けて御支援の申し出をしてくださった皆様に心より感謝を申し上げます」とコメントした。

　しかし、設立パートナーやスポンサーなどの面で支援が今後も必要だとした上で、「福井球団に限った話ではありませんが、『ふるさとの全力プロ野球』としてさらに地域に根付くべく挑戦を続けますので、これからも応援をよろしくお願い致します」と呼び掛けた。