ヤクルト・村上“リタイア1号”秋季C初日いきなり離脱 下半身コンディション不良

 「ヤクルト秋季キャンプ」(2日、松山)

 ヤクルトの村上宗隆内野手(19)が2日、下半身のコンディション不良のため、愛媛・松山での秋季キャンプから離脱して帰京した。今季36本塁打を放ってブレークした大砲が、キャンプの実質的な初日にまさかの“リタイア1号”となった。

 「キャンプでレベルアップを、と思っていた。悔しい気持ちです」。無念の離脱に、村上は神妙な表情を浮かべた。不調を訴えたのは、宮崎でのフェニックス・リーグに参加していた10月中旬。同28日の最終戦まで出場を続け、帰京後に病院で検査を受けていた。前日1日にチームとともに松山入りしたが、この日の朝の状態を踏まえ、大事を取って不参加が決まった。今後は残留しているリハビリ組に合流する。

 来季はさらなる成長が期待される筆頭格。高津監督も「秋のキャンプで鍛えて、来年の準備もやらせたかった」と残念がった。それでも、症状は重くないだけに「しょうがない。この時期でよかったのかな」ととらえた。

 全体のアップにも加わらず、ウエートトレーニングなどを行い、球場を離れた村上。「ケガをして見えてくるところもあると思う。監督からも『2月にしっかりできるように』と声をかけてもらった。今やれることに取り組んでいきたい」。つまずきをプラスに変えるべく、前を向いて秋を過ごすことを誓った。

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