プロ野球の１２球団合同トライアウトが１２日、大阪シティ信用金庫スタジアムで始まった。参加選手は４３人。

　西武を戦力外になった高木勇人投手は１－１から始まるシート打撃で登板。打者３人に１三振、１四球、１安打だった。

　阪神・森越には低め直球が外れて四球。楽天・山田は外角のボールゾーンから入るスライダーで、見逃し三振に仕留めた。ヤクルト・山川には外角直球を捉えられ、右前打を打たれた。

　アピールの舞台は１０球で終わったが「すごく野球はやっぱり楽しいと思いました。バッターに投げるのも久しぶり。ピッチャーである以上、バッターに投げるのは楽しいと思って投げました」と笑顔。家族もスタンドに駆けつけ、「どういう風に期待してもらってるか分からないが、投げている姿を見てもらえて良かったです」とうなずいた。

　巨人のルーキー時代は９勝を挙げたが、年々成績が低迷。今季はわずか２試合の登板で、戦力外となった。「ＮＰＢでしっかりやりたいのが一番」としながら、「野球は世界でいろいろやっている。いろいろなところで挑戦したい」と、ＮＰＢ以外での現役続行も視野に入れた。