トライアウトで捕手登録の22歳がマウンドへ ヤクルト山川が二刀流で異例の挑戦

 プロ野球の12球団合同トライアウトが12日、大阪シティ信用金庫スタジアムで開催された。ヤクルトの山川晃司捕手(22)は投打の“二刀流”でアピール。投手としては打者3人から2奪三振を奪うなど好投を披露。打者でも3打数1安打1四球で存在感を発揮した。

 “急造”に近かった。投手に本格挑戦したのは今年の3月。今季2軍監督だった高津監督から「やってみないか」と“提案”されたのがきっかけだ。それまで投手経験は「小学校の時に何ヶ月かやったことがあるくらい」。それでも「肩の強さには自信があって、高津さんも認めてくれていて」。少しでも自分の可能性を広げるために決断した。

 ただ、投手の練習を始めた直後に腰を故障して手術。満足いく練習を始められたのは9月に入ってから。それでも、この日のマウンドは目を見張った。

 参加した26投手の中で最初に登板するとオリックス・宮崎を二飛、日本ハム・森本をスライダーで見逃し三振。今度は西武・藤沢をフォークで空振り三振に斬った。

 フォークはソフトバンク・千賀、スライダーは元ヤクルトの伊藤智仁の握りを動画で見て参考にした。この日、打者としては四球、空振り三振、右前打、中飛。「手応えは分かりませんが、練習通りのことはできたのかと思います」。異彩を放った二刀流が“吉報”を待つ。

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