侍・坂本 お待たせ3安打!全勝メキシコ撃破で決勝王手「勝ったことが何より」

 「プレミア12・2次ラウンド、日本3-1メキシコ」(13日、東京ドーム)

 ここまで全勝のメキシコ相手に侍は投打がかみ合い快勝。3勝1敗で並んだ。稲葉篤紀監督(47)が坂本勇人内野手(30)を2番に入れる新打線が的中。初回、坂本のヒットから日本の4番・鈴木誠也外野手(25)の先制適時打を呼び込むと、二回には坂本がタイムリー。この試合3安打の大当たりだ。投げては先発・今永昇太投手(26)が6回1失点の好投で勝利を手にした。また、米国は豪州に敗れともに1勝3敗となり、決勝進出がなくなった。

 苦しんでいた男が、負けられない一戦で指揮官の勝負手に応えた。大幅な打線組み替えで奪った序盤の3得点。「もうチームが勝ったことが、何よりよかったです」。勝利の原動力となった坂本に、安どの笑みが浮かんだ。

 前夜の米国戦で首を痛めた菊池が欠場。メキシコの先発左腕・ラミレス対策もあって4番・鈴木以外の8人の打順はすべて変更され、1~5番までを含め、右打者7人がズラリと並んだ。中でも輝きを放ったのが「2番・坂本」だった。

 初回は左前打で出塁後に二盗を決め、鈴木の先制打をお膳立て。チームを勢いづけると、続く二回は1死一、二塁から左前適時打。貴重な追加点をたたき出し、両手でガッツポースを作った。六回にも左前打を放ち、3安打の猛打賞だ。

 前夜は4打数無安打3三振。好機に凡退を重ね「チームに迷惑をかけていた」という思いがあった。悩める中で、救いの手を差し伸べたのは稲葉監督。試合前には、見逃す形などを助言された。さらには2番での起用。変わらぬ信頼に応えるという気持ちは「もちろん。そんなことは言うまでもない」と燃え上がった。合宿合流直後から、真摯(しんし)に練習を重ねる姿を見ていた指揮官も「努力は野球の神様が見ていてくれている、という思いが強かった」とうれしそうに明かした。

 全勝の相手に土をつけて首位に浮上。16日の韓国戦に勝てば決勝進出が決まる。「内容的にはよくないけど、気持ち的にはもちろん楽になりました。つなげたいですね」と坂本。完全復活を遂げ、残る大一番でも勝利をもたらす。

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