ソフトバンク・王会長、育成・黒瀬を熱血指導 秋季キャンプ視察で

 「ソフトバンク秋季キャンプ」(15日、宮崎)

 ソフトバンクの王貞治球団会長が15日、宮崎秋季キャンプの視察に訪れた。「主力選手はシーズン中に見ていたけど、若い選手はなかなか見られなかったから」と言い、午後は育成選手2人の特打に熱視線を向けた。

 王会長の目を釘付けにしたのは背番号126の黒瀬健太内野手だ。高校通算97発の大砲候補は、14日の巨人との練習試合で3ラン本塁打を放っていた。ラスト一本のスイングで打ち損なうと「試合の打席では常に“最後の1球”なんだぞ。集中だ、集中」と大きな声でハッパをかけ、身振り手振りを交えての打撃指導も行った。

 黒瀬は「緊張しました。体の力はあるんだから、そんなに力まなくていい。ボールの芯とバットの芯を結べ、とアドバイスをもらいました」と大粒の汗をぬぐいながら充実感を漂わせていた。

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