西武・山川「森に勝った」1億アップ2億1000万円でサイン

 2年連続本塁打王に輝いた西武の山川穂高内野手(28)が5日、埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円増の年俸2億1000万円でサインした。4日に同期入団の同僚、森が2億円で更改。「森に負けなくて良かった」と笑顔。来年は3年連続本塁打王、3連覇、日本一を目指す。(金額は推定)

 1億増の年俸2億1000万円でサインした山川。4日に2億円で更改した後輩の森を何とか上回り、「森に勝った。永遠のライバルです。負けなくて良かった」と笑った。

 今季は43本塁打でキングを獲得した一方、8月中旬から4番を外れた。「全然だめ。思い通りにいかなかった。4番も外されて悔しさの方が多いシーズン」と振り返った。

 シーズンを終え、「体をもう一度鍛えたい。瞬発力や爆発力を身につけたい」と肉体改造を決意した。求めたのは原点回帰。秋季キャンプから沖縄・中部商時代に「今までで一番きつく、いいトレーニングだった」と振り返る「永哲メニュー」に取り組む。同校の陸上部を指導し、やり投げの日本王者にも輝いた赤嶺永哲氏のつくった地獄のメニューだ。

 20キロの重りを持ったまま腕を上下に振る動きや腹筋、背筋などサーキットメニューを繰り返す。「筋肉を鍛えてバットをしっかり振るトレーニングをする。来年はシンプルにいきたい」と話す。

 背番号3に変わる来季は目標を3年連続本塁打王、3連覇、日本一を掲げ、東京五輪金メダルも加えた。「シーズンが最優先なのは変わらない。(五輪に)選ばれるということは成績が出ているということ。まずは中村さんに勝って、4番は譲らない」。闘志をむき出しに2020年を見据えた。

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