元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が１３日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、イチロー氏が学生野球資格回復制度研修会を受講することに言及。イチロー氏が高校野球とプロ野球の橋渡しになろうとしているのであれば「素晴らしい志」「ワクワクする」と語った。

　番組では、イチロー氏が学生野球資格回復制度研修会を受講するというニュースを取り上げた。この制度を受講し、日本学生野球協会から承認されれば、国内の高校野球、大学野球での指導が許されることから、新聞などでは高校野球の監督か？などと報じられている。

　これに一茂は、実績を残したプロ野球選手の引退後は、監督やコーチなどの指導者の道が普通だと説明した後、イチロー氏が国内球団ではオリックスの出身であったことから「オリックスファン、関係者には申し訳ないが、オリックスに戻るのは普通かもしれないが、ちっちゃい。野球界全部、アマもプロも関係者も含めて見て頂きたいという感覚があって」と、１球団にとどまらず、球界全体に関わって欲しいと訴えた。

　そのため、学生野球の指導者となっても「一監督で他の対戦チームと戦ってという盛り上げ方ではなく、高校野球という全ての子たちに何か、自分が残した物を後進の指導に、大きい話だと思うけど」ともコメント。

　更には、プロ野球界とアマ野球界の溝にも触れ「高校野球とプロ、特に悪い。もしかしてイチロー君、高校野球に視点を合わせてるんだったら、この仲違いしている部分、距離感狭めよう、橋渡し的な存在になろうとしているなら、すごいむずかしいこと。でもイチロー君ならできるかもしれないってことであれば、素晴らしい志」と、イチロー氏の思いを想像しながら語った。

　また「本当はプロもアマも高校野球も社会人もみんな仲良くやって、底辺を広げるかっていうのが、一枚岩でやるのが普通だが、そうはいかない、野球界残念ながら。そこへ一石投じているのならワクワクします」と希望を膨らませていた。