楽天は１１日、楽天生命パーク宮城で新人合同自主トレを開始。恒例のシャトルランでは、育成１位・江川侑斗捕手（１８）＝大分高＝が野村克也氏（８４）の“ノムラの考え”を体現して１位となった。

　「１位を取ろうと思っていました」と江川。合図音に合わせて２０メートルの距離を往復するシャトルラン。最後はドラフト１位・小深田（大阪ガス）との一騎打ちとなったが「倒れてでも負けないようにと思った」という執念で見事１位に輝いた。

　入寮の際にはノムさんの直筆サインを持参。そのノムさんの「“一”にこだわれ」の格言の通りに、年末年始も１日約１０キロの走り込み。そしてネットで「シャトルランのコツ」を検索して独特の呼吸法を知り、実践した。

　『ＩＤ』ならぬ『ＩＴ』も駆使しての勝利に「いろいろなことで１位を目指さないと、支配下登録はされない」と力強い。目指すは同郷で日本代表のソフトバンク・甲斐だ。「甲斐選手を超える捕手になりたい」。ノムさんが絶賛の強肩“エガキャノン”も武器に、育成からはい上がる。