伝説の“早慶6連戦”両指揮官にも栄誉!元早大・石井連蔵氏、元慶大・前田祐吉氏

 今年の野球殿堂入りが14日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、競技者表彰のエキスパート表彰として阪神などで活躍し、ダイエー(現ソフトバンク)で監督を務めた田淵幸一氏(73)が選ばれた。特別表彰では元早大監督の故・石井連蔵氏、元慶大監督の故・前田祐吉氏が選出された。プレーヤー表彰は該当者なしだった。

 今なお語り継がれる1960年の「早慶6連戦」を戦った前田氏、石井氏の両指揮官が、球界最高の名誉を手にした。激闘からちょうど60年の今年、晴れて野球殿堂入り。早慶出身者の同時選出は1995年以来、25年ぶりとなった。

 「早慶6連戦」は60年秋に実現した。最終カードの早慶戦で早大が2勝1敗。慶大に勝ち点で並び、そのまま優勝決定戦へ突入。2試合の引き分けを挟んで迎えた3戦目で早大が勝利し、優勝を飾った。6試合すべてが3点差以内という激闘で“伝説”と言われた。

 ただ、残した功績は監督としての実績にとどまらない。前田氏は96年のアトランタ五輪では全日本アマチュア野球連盟強化対策委員長として銀メダル獲得に貢献。97年からはアジア野球連盟事務局長として野球の普及に尽力した。石井氏も全日本大学野球連盟などでの要職を務め、アマ野球の発展に寄与した。

 鬼籍に入った後に届いた吉報。前田氏の代理で出席した次男・大介氏(48)は父が生前「戦力は我々の方が上だった。勝たせることができなかった」と述懐していたことを明かし、殿堂入りを感謝。石井氏の代理で激闘の地・明治神宮外苑の苑長を務める長男・拓蔵氏(61)も「関連づけられているのかもしれません」と縁を感じ取った。令和最初の殿堂入りで、昭和の“伝説”に再び光が差した。

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