「選抜高校野球・選考委員会」（２４日、オーバルホール）

　昨年、甲子園春夏４強の明石商が、４季連続で甲子園への切符を手にした。目指すは、悲願の優勝だ。

　グラウンドで、待ち望んだ吉報を伝えられた選手たちは、安どの表情を浮かべた。「甲子園で日本一というのを目標にやってきたので。より一層気を引き締めていきたいです」。今秋ドラフト候補で主将の来田涼斗外野手（２年）は、改めて高い目標を宣言した。

　同じく今秋ドラフト候補の右腕・中森俊介投手（２年）も「自分たちの代で優勝したい。どんな場面でも勝ちきれるピッチャーになりたいです」と前を見据えた。

　投打の柱となる２人は、聖地で驚異的な勝負強さを見せつけてきた。来田は、昨年の選抜大会・智弁和歌山戦で、史上初の「先頭打者＆サヨナラ本塁打」を放った。対する中森も、昨夏の甲子園で自己最速の１５１キロをマーク。相性抜群の甲子園で、今年こそ頂点に立ちたい。

　「目標はもちろん日本一ですけど、目の前の一戦一戦を大事にしていきたい。先輩方から受け継いだ粘り強い野球を見せたいです」と意気込んだ来田。昨年、高校野球界を湧かせた２人が、この春再び聖地で大暴れする。